戸建住宅や店舗、工場などの建物を長期にわたって安全に支えるには、地盤の状態に合わせた基礎地盤の改良が欠かせません。本記事では、地盤調査から地盤改良工事まで一貫して手がける愛知ベース工業の特徴を紹介。鋼管杭工法の仕組みと施工の流れ、鋼管杭工法以外の地盤改良工法についても解説します。
愛知ベース工業が地盤改良の依頼先として選ばれる理由は、業界最大手の不動テトラグループに属し、厚みのある人員体制を築いていることです。平成12年(2000年)の設立以来、地盤調査から地盤改良工事、杭工事、土壌環境調査まで幅広い業務を担ってきました。
建設業許可(愛知県知事許可 特-6 第64234号)や宅地建物取引業の免許、環境省指定調査機関(環 2006-4-3002)など、複数の許認可を取得しています。一級・二級土木施工管理技士やコンクリート技士、地盤品質判定士といった有資格者も多数在籍する点が特徴です。住宅から店舗、工場まで多様な建物の基礎を技術面から支えています。
鋼管杭工法やウルトラコラム工法、表層地盤改良工法など、愛知ベース工業が扱う地盤改良工法は多岐にわたります。現場ごとに地盤条件や建物規模は異なるため、単一の工法だけでは十分な対応ができません。軟弱な地質や住宅地での施工など、現場条件に応じて工法を使い分けることで、条件に適した施工計画を立てられます。
地盤調査についても、スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)やラムサウンディング試験、標準貫入試験などに対応可能です。調査から設計、施工までを一貫して手がけられる体制は、依頼主にとって工程管理のしやすさにつながります。
小口径の鋼管杭を支持層まで回転貫入させ、支持力を得る仕組みです。杭を介して住宅の荷重を強固な地盤へ伝えることで、支持力を確保しながら沈下を抑えられます。軟弱地盤層が厚く、柱状改良工法では届きにくい深さに支持層がある場合に適した工法です。施工中は無振動・無騒音のため、近隣への影響を抑えたい現場でも採用しやすいでしょう。
住宅に用いる鋼管杭には、外径約114.3mm〜400mmの炭素鋼管で、定尺5〜6mのものが使われます。施工深度は約15mまで対応でき、コンクリート杭と比べて軽量なぶん取り扱いや施工の手間を抑えられる点が利点です。施工手順は、位置決め後に杭を回転貫入させ、杭の上端が地面近くまで達したら新たな杭を継ぎ足して溶接し、所定の深度に達した時点で杭芯のずれを確認したうえで杭頭キャップを取り付ける、という3段階で進みます。
軟弱地盤が厚く、柱状改良工法では届かない深さに支持層がある現場でも、鋼管杭工法なら対応できます。無振動・無騒音施工のため、周辺環境への影響を抑えたい現場にも適しています。
住宅の布基礎やベタ基礎から、RC造・鉄骨造の独立基礎まで幅広く対応。地盤調査から施工まで一貫して手がける技術力により、支持力の確保と沈下抑制を両立できる点が強みです。
鋼管杭工法の支持力や施工性は、工法によって大きく異なります。杭径や無排土対応の有無が、密集地での近隣沈下リスクや残土処分費の差に直結するため、工法選びが現場コストの分岐点です。
当メディアでは、建物規模・現場条件が異なる3工法を比較。自社の案件条件に合う工法を見つける参考にしてください。
鋼管杭工法以外にも、現場の地質や敷地条件に応じた地盤改良工法を複数取り扱っています。代表的な工法は次の3つです。
ミルク状にしたセメント系固化材(スラリー)を土中へ注入しながら、撹拌翼付きの掘削機で掘削・混合・撹拌を繰り返し、柱状の改良体を築く工法です。専用の施工機械を打設位置にセットしてスラリーを注入し、所定の深度まで掘り下げたのち逆回転で撹拌して、土とスラリーを十分に混合させます。
無振動・無騒音の小型機械を使うため、狭い敷地でも施工できます。地下水位が高い地盤や崩壊性の高い地盤にも対応でき、住宅布基礎・住宅ベタ基礎からRC造・鉄骨造独立基礎、連続土留壁、擁壁まで対応範囲は広いのが特徴です。
セメント系固化材のスラリーを用いる機械撹拌式の深層混合処理工法です。独自形状の十字共回り防止翼を備えた掘削ヘッドにより、粘性土地盤で起きやすい共回りによる撹拌不良を抑えられます。施工直後にコラムの比抵抗をミキシングテスターで測定し、撹拌状況を確認できる点が品質を安定させる理由です。建築技術性能証明については、(財)日本建築総合試験所から取得しています。
施工できるコラム径は、小規模建築物でΦ500〜800mm、一般建築物でΦ500〜1600mmまで。砂質土、粘性土、ローム、シラスなど幅広い土質に適応でき、杭形式、ブロック形式、壁形式といった改良形式を選べるのも利点です。原位置土と固化材スラリーを撹拌混合する工法のため発生残土が少なく、低騒音・低振動で周辺環境への影響を抑えられます。
軟弱な土質にセメント系固化材を散布し、現地盤の土と混合撹拌・転圧を行います。改良材が持つ水和性硬化反応を利用して土質を安定させる仕組みで、軟弱層が薄い地盤で主に採用される方法です。施工は、着工前の整地から改良材散布、撹拌混合、転圧、完成という流れで進みます。
軟弱地盤の表面に硬い人工地層を作ることで建物を支えており、改良の深さは地表面から約2mまでです。住宅布基礎・住宅ベタ基礎やRC造・鉄骨造独立基礎など、比較的浅い層の改良に向いています。
愛知ベース工業は、紹介した工法のほかにも次の工事に対応しています。
| 運営会社名 | 愛知ベース工業株式会社(不動テトラグループ) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県岡崎市藤川町字北荒古15-1(本社) 愛知県名古屋市中村区名駅2-35-22 メビウスビル3F(名古屋) |
| 電話番号 | 0564-59-2338(本社) 052-485-8381(名古屋) |
| 公式HP | https://www.aichi-base.co.jp/ |
鋼管杭と一口に言っても、戸建ての狭小地と超高荷重の大型施設とでは、求められる性能が全く異なります。ここでは、「建物の規模」と「立地条件」にフォーカスし、現場の課題をクリアするおすすめの工法を3つ厳選しました。
| 杭径レンジ | φ101.1〜457.2mm |
|---|---|
| 最大支持力 | 2,521kN(φ457.2mm) |
最大HU590の高強度鋼を採用※、鋳物一体成型の翼で溶接部の破断リスクを防ぎ大翼化。大翼の高い支持力で杭径を最大2サイズダウンでき、重機制約に縛られず密集地でも施工が可能です。
大きな翼の高い引抜き抵抗力により、浅い支持層でも十分な支持力を確保。深くまで杭を打ち込む必要がなく、回転貫入による無排土施工のため、近隣地盤への影響を抑えられます。
| 杭径レンジ | φ89.1〜165.2mm |
|---|---|
| 最大支持力 | 約217kN(φ165.2mm) |
φ89.1mmからの細径5サイズ展開で、戸建て等の地盤条件に合った杭を選定可能。先端支持・摩擦支持を地盤により使い分けることで、必要以上に杭を深くせず、杭長・コストを抑えます。
セメント不使用の回転貫入方式のため、将来の解体時には逆回転で撤去でき、産廃のない更地に復元可能。
施工も2t建柱車1台で完結し、狭い前面道路の現場にも対応します。
| 杭径レンジ | φ600〜1,200mm |
|---|---|
| 最大支持力 | 17,900kN(φ1,200mm) |
掘削液を使わない中掘り工法で、φ1,400mmの大口径鋼管杭を深度70mまで施工可能。支持層が深く他工法では届かない敷地でも、大型施設の重荷重を支える基礎を構築できます。
杭先端に最大φ2,400mmの根固め球根を築造し、先端支持力17,900kNを確保。高靭性鋼管が大地震時にも粘り強く変形するため、審査の厳しい重要施設のBCP要件にも対応します。